2006年10月26日

Macは仕事で使えるか その6

 さて、前回Parallelsを使ってWindowsを動かしたときに「Windows用のソフトもほとんど動く(例外あり)」と書いた。

 少し仕事からは離れるが、どんな例外があるのかを紹介しよう。

 まず、ゲームソフトについては動かないものが多い。
 古くは「ラグナロク」から「FinalFantasy11」、いまCMでやっている「テイルズウイーバー」まで枚挙に暇がない。
 驚異の速度を実現しているParallelsにおいても、やはりエミュレーションによってPCの環境を再現していることには変わりない。この再現された環境が3Dアクセラレーションをサポートしておらず、上のようなゲームを起動しようとしてもエラーが出て動作しない。
error.png
 もっとも、これは仕事には関係ないので、それほど大きな問題ではない(ということにしておこう)。

 また、外付けのハードウェアについては動かないものがいくつかある。
 最近、公的個人認証のためにいわゆる住基カードが発行されているが、これに埋め込まれる電子証明書を読み取るためにはICカードリーダーというものをUSBでつける必要がある。
 私が持っているのは、アテナ スマートカートソリューションズ社のASEDrive IIIeというものなのだが、これを刺しているとParallelsを起動したときに、「USBデバイスをMac側から切り離せませんでした」というようなエラーが出て、案の定Windows内でも認識されない。
 一方、Felicaリーダ「Pasori(パソリ)」は問題なく動作した。
 ASEDrive IIIeはMacにも対応しているため、却ってParallelsでエラーが出てしまうのだろうか。他のICカードリーダも機会があれば試してみたい(ないと思うが)。
 USBメモリやハードディスク、プリンタ等の一般的なUSB機器は問題なく動くので不便を感じない人が多いだろうが、私としては非常に惜しいところである。

 他、Firewire機器は全く動かなかったり(これは動かないのが仕様である)、DVDの書き込みができなかったり(これも仕様)と、色々まだ実機とは異なるところも多いが、時間が解決して・・くれるのだろうか。(ちなみに、VirtualPCにもこの2つの問題があり、8年の時間をかけても解決はしないまま開発中止になってしまった)
posted by 木谷慎一郎 at 20:54| Comment(1) | TrackBack(0) | Macintosh

2006年10月24日

Macは仕事で使えるか その5

 文字ばかりのエントリーが続いている。
 ここらで画像を交えてみたい。

 普通の人なら、PCエミュレータといってもあまりピンとこないかもしれない。そこで、どんなものかまずみてもらおう。
 こういうものである。
screenshot1.png

 小さくてよく見えないかもしれないが、Macの一つのウインドウのなかで、Windowsの画面が再現されている。InternetExplorerはもちろん、Windows用ソフトは何でも(例外あり)動く。
 普段はMacで仕事をして、Windowsが必要な場面になったらサッとこのParallelsを起動すれば、あとはWindowsパソコンを使うのと同じように作業できる。結果をまたMacに持って帰ってきてMacで作業を続けるという具合。
 MacのソフトとParallels内のWindowsソフトの間でのコピー&ペーストも自由自在。MacとWindows間でファイル自体もやり取りできるので本当に便利だ。

 もっとも、このParallels、VirtualPCに一つ及ばない点がOSをまたいだファイルのドラッグ&ドロップができないところ。MacからWindowsへファイルを渡そうとすれば、Mac側から専用のフォルダに入れて、それをWindows側で取り出すといったことが必要になる。VirtualPCなら、WindowsのデスクトップからMacのデスクトップへファイルをドラッグ&ドロップ!ということも簡単にできていたので、ぜひこれができるようになってもらいたいと思っている。

 Macでできない仕事をWindowsで補うというのは、具体的には以下のようなもの。
 電子定款認証に必要なソフトウェア、電子申請ができるウェブサイト、カード式の電子証明書(公的個人認証)、建設業許可申請のためのソフトウェア(これは手書きでもいいんだけど、少々しんどい)・・等々

 ・・・これから発展しそうな分野がもれなくMac非対応になっている。行政には強く対応を求めたい。
 だいたい、こういう行政機関のやる仕事で特定のパソコンがないと利用できないというのはどうだろう。これでは名古屋市役所の駐車場にはトヨタ車しか停めてはいけないというようなものだ(違うか)。
 現在の多くの電子申請ウェブサイトでは、「Java」が使われている。このJavaは、もともと一つのプログラムがあらゆる環境(OS)で動作するように、という理念で作られたもの。なのに、Javaで作られた申請プログラムはWindowsでしか動かない。これでは何のためにJavaを使っているのか、と言われても仕方ないのではなかろうか。

 まあ、気を取り直して。
 とりあえず、紙ベースの申請についてはMacで何の問題もない。幸か不幸か、いまのところ電子申請が急激に普及するという見通しもない。
 余談だが、Mac対応が公式に発表されている珍しい(笑)サイトをあげておこう。インターネット経由で登記情報を見ることのできる「インターネット登記情報提供サービス」というところ。本来Javaを使うのであれば他のサイトもこうあってほしいところだ。
posted by 木谷慎一郎 at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Macintosh

2006年10月18日

Macは仕事で使えるか その4

前回は、PowerPCを使っていた頃のMacにおけるPCエミュレータの状況について述べた。これはだいたい97年頃〜2005年頃にあたる。

2006年1月、記念すべきインテルCPU採用の初めてのMac、iMacが発売された。
CPUが異なるのであれば、たとえ同じMacOSであっても基本的にはソフトの互換性はない。そこで何らかの混乱が起こるのではないかと思われたが、用意周到なAppleは一般ユーザーには意識させない形で互換性の確保に成功していた(Rosettaテクノロジーと称されている)。
現時点ではIntelへの切替えからもう一年近くたっているが、CPUの変更という一大事がそれほどの混乱なく済んでしまったことはAppleの戦略勝ちだといえるだろう。

もっとも、Macは95年頃に68000系CPUからPowerPCへの変更という、今回と同じような経験を混乱なく経ているので個人的には今回もあまり心配はしていなかった。(その時は「68kエミュレーション」という技術を使っていた)

脱線した。それはともかく。

インテルCPUへの変更によって、PCエミュレータの状況は変わった。
前述のRosettaテクノロジーを使っても、VirtualPCは動作しなかったため、インテルプロセッサを使ったMacでPCエミュレータを使えない状況がしばらく続いた。
そこに、突然現れたParallels(パラレルズ)というソフト。このParallelsのパフォーマンスは目を見張るものだった。
MacとWindowsが同時に動き、かつそのWindowsの動作速度も実際のウインドウズパソコンにも引けを取らない。しかも、MacとWindows間のファイル共有も簡単。
このParallelsの登場によって、PCエミュレータの実用性は一気にあがったのである。
posted by 木谷慎一郎 at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Macintosh