前回は、どうしてもMacでカバーできないところをどのように補うかということで、(イ)PCエミュレータと(ロ)Windowsブート の二点を紹介した。
今回は、(イ)を具体的に説明したい。
PCエミュレータとは、Macの中で一つのソフトとして、Windowsマシンの動作をまねするソフトのことで実は結構古い歴史のあるジャンルのソフトである。
例えば1997年頃にSoftWindowsというものが発売され、後にVirturalPCが発売された。この頃はMacがPowerPCを採用した直後あたりで、今から考えればCPUのパワーは圧倒的に足りないはずなのだけど、その頃はWindowsPCだって486だったりPentium/133Mhzだったりなのだから、まあ問題なかったのかもしれない。
残念ながら、この頃はあまりWindowsを使う用事もなかったので(あと、かなり価格が高かったような記憶もあり)触ったことはなかったが、当時の雑誌記事などでは悪くない速度で動いていたとのことだ。
ただ、このエミュレータは、まったく違うCPUで動くはずのWindowsPC本体を再現するため、Pentium(Windows)からPowerPC(Macintosh)への同時通訳というべき処理が常に必要となっていた。そのため、動作速度はあまり速くなかった。
実際、私も最後のバージョンとなったVirturalPC 7を購入し、iMacG5上でWindowsXPを使ってみたが、画面上のボタンを押して反応が返ってくるのが2秒後、といったことはザラだった。後にWindows2000をインストールするようになり、そちらはそれなりに実用的に動いたが、それでもスローモーションがかった動きになっており、常用できる速度ではなかった。
そのため、Macの画面でWindowsが動いていることだけでなんとなく面白いというホビー要素、もしくはホームページ作成のときにWindowsのInternetExplorerでどのように表示されるかという確認のためというくらいでしか使っていなかった。
しかし、このような状況はMacがインテルプロセッサ(Pentiumと同系統のCPU)を採用することになってガラッとかわってしまったのだ。

